みなさまどうも、わさびうしです。
さて、今月もやってまいりました。株式投資を続けていると、必ず意識するイベントのひとつ。それが「権利付最終日」です。
特に3月・9月は多くの企業が決算期を迎える関係上、配当や株主優待、はたまた株価上昇に合わせて※キャピタルゲインを狙う投資家たちで市場もにぎわいます。
※キャピタルゲイン:買ったときよりも高く売れたときに得られる利益のこと。成功すればアドレナリン爆増。
私自身も2025年9月の権利付き最終日を前に「今回はどう動こうか?」と考えたのですが、結論としては 「現在保有している銘柄は売らない」 というスタンスを継続することにしました。

初心者は下手に動かない(キリッ)
今回は具体的な銘柄も挙げつつ、権利付き最終日をどう意識したのかをまとめてみたいと思います。
権利付最終日とは?
まずはおさらいから。
権利付き最終日とは、「配当や株主優待を受け取れる権利が残った状態で株を買える最終日」のことです。
権利付最終日とは、株主がその銘柄を保有することで株主権利を得ることができる最終売買日(権利付最終日)を指します。
配当金や株主優待等の株主としての権利を取得するためには、各企業が定めている権利確定日に株主名簿に記載されている必要があります。
そのためには、権利確定日の2営業日前の権利付最終日までに株式を購入しなければなりません。引用:SMBC日興証券
株の受け渡しは取引成立から2営業日後が基本的なルールなので、権利確定日(企業が「この日株を持っている人に配当や優待を渡します」と決めた日)の2営業日前が「権利付最終日」になります。
2025年9月を例に挙げると
- 権利付き最終日:9月26日(金)
- 権利落日:9月29日(月)
- 権利確定日:9月30日(火)
となります。
このタイミングを把握していないと、いざ配当を狙って買ったのに「実は間に合っていなかった」というミスが起こったりするので要注意です。

むろん、私もすでにやらかしております
2025年9月、私が選んだ戦略
今回の方針はシンプルに「持っている株はそのままホールド」です。
権利付き最終日直前は株価が上がることも多く、現時点でも「利益確定してしまおうかな……」という誘惑に駆られる場面もあります。
ただ、私は基本的に配当(+優待)を楽しみながら長期で保有するスタイルなので、あえて動かずにホールドを選びました。
主な保有銘柄と権利付最終日での考え方について
三菱HCキャピタル(8593)
高配当、安価銘柄として人気のある「三菱HCキャピタル」。配当利回りは2025年9月末時点でも3%後半を保っており、長期保有の安心感があります。
9月の配当権利取りを意識してか、8月初旬では1,100円ほどだった株価は9/26(金)現在1,250円を超えるまでに上昇しました。
昨年も権利落日には調整のためか下落していますが、「配当をもらってホールド」が王道パターンの長期保有銘柄のため、売らずにそのまま保持することにしました。
7月に200株のうちの100株を利益確定のために売却(約定価格:1,092円)しており、つくづく惜しいことをしたと思いました(泣)
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
言わずと知れた日本三大メガバンクのひとつ(他二は「三井住友フィナンシャルグループ」「みずほフィナンシャルグループ」)。
2024年9月末の株価は1,500円弱、2025年9/26(金)現在は2,394.5円と1年で900円近く株価を上昇させています。円安や金利動向の恩恵を受け、株価も強めに推移しているようです。
こちらも配当利回りは魅力的で、2026年3月期もすでに増配を決定。実現すれば5期連続の増配となります。
現在の利回りは2.9%台と3%を切っていますが、連続増配が続けば複利的な配当金の増加も見込めるので、買い増していくのも充分にアリと考えています。
こちらも長期保有しか考えていないため、今回は迷わずホールド。
エディオン(2730)
株主優待が魅力的の代表的な銘柄のひとつ。家電量販店で使えるギフトカードをもらえるので、日常生活にも直結してありがたい存在です(100株で3,000円相当)。
エディオンの場合は「優待目的で買っている人」が多い印象。さらに一単元(100株)以上を一定期間保有することでお得な恩恵を受けることができます。
例えば100株を保有している場合
- 1年以上2年未満:1,000円分の加算
- 2年以上3年未満:2,000円分の加算
- 3年以上:3,000円分の加算
と「長期保有優遇制度」によって総合的な利回り増加します。500株以上なら上記それぞれの保有期間にさらに1,000円が加算されるなど、持つ続ければ持ち続けるほど魅力的に!
家電だけでなく日用品を買うときにも利用できるのは大きな強みですね。ちなみに近くに店舗がなくてもネットショップでギフトカードは利用できるのでご安心を。
権利付最終日の株価変動をどう見るか
権利付最終日をまたぐと株価は配当分だけ下がる、いわゆる「配当落ち」が発生します。
配当落ちとは、その期の配当を受ける権利が権利確定日の翌営業日をもってなくなることをいいます。また、権利が受けられない分、株価が安くなったことをいう場合もあります。
引用:SMBC日興証券
たとえば配当が1株あたり20円であれば、翌日は理論上20円下がる、という仕組みです。
ただ実際には需要や市場の雰囲気など、その他の要因でも日々値動きしているため、理論通り株価が変化しないこともあるのが現実です。

市場は生き物だからね
私の場合は一時的に下がったとしても「配当と優待を含め、長期的にトータルでプラスになればOK」と考えています。
改めて学んだこと、気づいたこと
- 無理に売買しないのも立派な戦略
「権利付最終日だから、その前に動かないと」と思うかもしれませんが、「何もしない」のも選択肢のひとつです。 - 長期目線なら配当+優待がでさらなる成長を見込む
特に「三菱UFJ」や「HCキャピタル」のような高配当株は、権利付最終日を意識しすぎず、ホールドして配当を積み上げるのが王道。 - 優待銘柄は気楽に楽しむ
エディオンのように「実際に使える優待」があると、投資が生活に直結し「利益を実感できる」楽しさもあります。
まとめ:権利付最終日は焦らず急がず
2025年9月の権利付最終日では、「三菱HCキャピタル」「三菱UFJフィナンシャル・グループ」「エディオン」などの保有株を売らずにそのままキープしました。
結果的に株価の上下があったとしても、配当や優待を受け取れる楽しみの方が大きいので「売買しなければ」という焦りはありません。
投資スタイルは人それぞれですが、権利付き最終日はあくまで「通過点」だと思っています。重要なのは、長期でどう資産を育てるか。
配当の支払いは12月。配当金の再投資により資産形成のスピードもますます加速することでしょう。
目指せ、1,000万円!
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