みなさまどうも、99回目の投稿を迎えたわさびうしです(自己顕示欲)
これだけ続けててなんですが、このブログまだ書籍レビュー的なものをやっていなということに気づきました。ASPとか登録してるのに。
いい機会なので、私も周りのブロガーさんよろしくお気に入りの書籍を紹介したいと思います。
紹介するのは現在グランドジャンプにて連載中
カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義[甲斐谷 忍 原案:夏原 武]
です。な、長い……
漫画の概要を紹介
そこのアナタ、カモられてませんか――?
「カモリズム経済理論」が世界的に評価されている天才経済学者・加茂洋平。
“フィールドワーク”と称して様々な姿に成りすます「変人」だが、経済弱者が搾取され、騙される社会で、自らの経済理論を実践し、ペテン強者たちに毒を喰らわせる――!!甲斐谷忍×夏原武の強力タッグで描く痛快経済エンターテインメント!!!
「経済理論」「経済エンターテインメント」というなんとなく敷居が高そうな言葉が並びますが、要は
- 悪人に騙された人が主人公たちに助けを求める
- 主人公(加茂)が(強引に)介入する
- 悪人「キサマ何者だ!?」加茂「通りすがりの経済学者だよ」
- 成敗(完膚なきまでに)
というお手本のような水戸黄門パターン漫画(もしくは暴れん坊将軍)。
必ずしも助けを求められるのではなく、むしろ主人公側から興味本位で首を突っ込むケースがあるため、純粋な正義の味方とも言えないところにやや癖を感じます。

だがそれがいい
そして同作者の「LIAR GAME」や「ONE OUTS」よろしく、結末の予想できない頭脳戦が繰り広げられるのも魅力のポイント。
実在の悪徳商法や詐欺やを題材にしているためか、普段から投資などの資産形成に取り組んでいる方には実にとっつきやすい作品かと思います。
ちなみに引用文の公式サイトから第1話から18話までが無料で読めるのでお試しあれ!(サイトは「ヤンジャン+に移動します」)
魅力的な登場人物
「LIAR GAME」「ONE OUTS」に負けず劣らず、魅力的な登場人物が目白押しの今作。ここではメインとなる3名のキャラクターを紹介します。
加茂 洋平(カモ ヨウヘイ)
本作の主人公。天才的な経済学者で自他ともに認める変人。1巻の表紙はやたらクールに決めていますが、本編の5割増しでカッコつけているとしか思えない。
「カモリズム」の「カモ」は「鴨が葱をしょってくる」の「カモ」
要するに「だまされるヤツ」…て意味今の経済は大なり小なり「カモを見つけ育てそこからカネをむしりとる」のが主流
それを私が論文の中で「カモリズム」と呼んだんだな
引用:カモのネギには毒がある[1巻 特別講義]
という独自の理論「カモリズム理論」の提唱者で、実地研究(フィールドワーク)と称し、研究のためならガチで2ヵ月間ホームレスになれる男。
様々な悪徳業者や詐欺師と対峙するんですが、その対抗手段が文字通りの桁違い。一般人にはとても不可能で、某警察官とか某小学生くらいしかマネできないと思われます。
この主人公とかこの主人公と同じ類のキャラクターのため、どんなにピンチの場面でも読んでいて安心感は抜群。
「他人をカモにする人間を観察したいだけ」と言いつつ、結果的には毎回人助けをしている正義(?)のヒーロー。
名取美咲(ナトリ ミサキ)
天平大学3年生(「特別講義」では2年生)。この作品のストーリーテラー。「LIAR GAME」の神崎ナオ的ポジション。
比較的常識人であり、頭の回転も速く成績優秀。加茂ゼミ所属後は教授のフィールドワークに同行しサポート&レポート作成のために頭を悩ませる場面もしばしば。
読者の立場から物事を考えてくれるため、加茂教授の変人ぶりがより際立ちます。
高瀬泉水(タカセ イズミ)
大学院生1年。物語開始当初から加茂教授のゼミに所属する助手的存在。というか貫禄がありすぎてもはや秘書。
加茂教授の意図をほぼ汲み取っているフシがあり、時にはいっしょに悪ふざけを楽しむことすらある、底の見えない眼鏡クールビューティー。
教授不在時の解説役を務めることもあり、美咲さんが語り手なら彼女は先導役といったところ。
一番謎の多いキャラクターかもしれません……
読み切り版「特別講義」のあらすじ
名取美咲の受難
本格連載になる前の読み切り「特別講義」では、美咲さんが加茂教授に実家の借金を相談するところから物語がはじまります。
「コロナ科で実家の旅館の経営が立ち行かなくなった。地元の共済に入って備えてたのに……」と聞いて加茂教授がひと言
「カモられてる。あなたのご両親」
コロナで資金繰りが悪化していると思っていた美咲さんが改めて両親から話を訊くと、なんと貯えを「投資ファンド」にすべて預けていたというとんでもない事実が!
加茂教授にバトンタッチ
というのが読み切り版の流れです。賢明な読者の方はお気づきだと思いますが、このファンドがいわゆる「ポンジスキーム」を駆使する悪徳ファンドだったわけですね。
美咲さんは解約しようと乗り込んで話をするも、違約金の話を持ち出され泣き寝入り……というところで加茂教授が代わって対応し、ここから猛反撃がはじまる、というのが流れです。
ちなみに全編にわたって加茂教授が実施している対抗策は一般人では不可能です。その現実味のない痛快さはちょっと癖になるかもしれません。
取り扱う多彩な経済ジャンル
読み切りでは「投資」がテーマになりましたが、経済という観点から色々な現実の問題を基に物語が展開していきます。
- マルチ商法
- 給付金申請詐欺
- 自己投資セミナー
といった一般家庭のお金が絡むものから
- 地方創生
- 部活動問題
- 被災地詐欺
といった規模がデカすぎる問題まで多種多様です(全部は紹介しきれていません)。

このあたりが「LIAR GAME」と違うところですね
人によってはかなり身近な題材もあると思うので、「ピンポイントにそのコミックスだけ買う」のもいいかもしれません。オムニバス形式ですし。
まとめ:フィクションだからで終わらせられない「怖さ」
現在12巻まで発売されていますが、個人的には全編を通して非常に面白いエピソードばかりです。理論や数字など難しい説明が出てくる場面もありますが、なんとなく雰囲気でも楽しめちゃいます。

ルールわかんなくても麻雀漫画が面白い的なアレです
さて、作中では加茂教授がチートスキル見事な手腕で問題を解決していますが、現実ではどうでしょう。
今でも日本では悪質な投資ファンドに騙され、資産を奪い取られることが珍しくはありません。そして残念ながら投資詐欺に費やしたお金は、返ってこないケースがほとんどなのです。
ポンジスキームでは、集めたお金を配当金と偽り、横流ししています。出資者が増えているうちは実際に配当がもらえるため、信用してしまうパターンも多いようです。
しかし、出資者が少なくなると、配当が滞り、やがて破綻します。破綻すれば、出資者のお金は戻ってきません。多くの場合、詐欺師とは音信不通になるため、泣き寝入りするケースも後を絶ちません。
引用:讀賣新聞オンライン
繰り返しになりますが、作中に登場する悪徳商法や詐欺はみなさんの身近に潜んでいるものです(若かりし頃、私もマルチ商法の勧誘を受けたことがありました)。
過去の記事で紹介した「投資系youtube」の記事で紹介していた「不動産Gメン滝島」では、悪質な不動産投資に騙された様々なケースを見ましたが、現行の法律で100%お金を取り戻すことがいかに厳しいものかを教えてくれます。
この漫画はそんな世の中の怖さを私たちに教えてくれます。投資をはじめたばかり、という人ならとりあえず試しに読んでみて損はないと思いますよ!
電子版もあります↓




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