すっかり世の中にも浸透してきたFIRE。投資の世界に身を置いていれば、聞いたことはないという人はいないはずです。むしろ「FIREするために投資をはじめた」という人も多いのではないでしょうか。
投資をはじめる前、私がニュースやネットで聞きかじったFIREのイメージは

いや~仕事しなくていいし金も自由もあるから楽だわ~
という感じでした。もしくは社会の教科書に出てくるお札燃やしおじさんです。どうだ明るくなったろう。
こんな金持ちをイメージしていたため、投資をはじめる以前はFIREの実現など到底不可能だと考えていました。ですが、資産形成の世界に身を置き改めてFIREについて調べる中で、それが偏った考えだと気づくことができました。
そもそもFIREとは?

- Financial
- Independence
- Retire
- Early
の頭文字をとってFIREといいます。経済的自立と早期リタイヤ(退職)という意味です。大学時代、私は「インデペンデンス・デイ」を観てIndependenceの意味を知りました。知らない単語も教えてくれるし、映画って本当にいいものですね!

たまにメン・イン・ブラックと間違えてました
今までも早期リタイヤ(Retire Early)の考えはありましたが、これは貯金や退職金といった資産を切り崩しながらが老後の生活費をまかなう方法です。FIREとの違いは資産運用による収入確保が前提となっていることです。生活費の目途が立った状態でのリタイヤを実現するため、資産運用の継続と運用益の確保を目指します。
もっともこのFIREですが、特に決まった金額があるわけではありません。3,000万円や5,000万円で実現可能という人もいれば、1億円でも足りないと主張する人、逆に1,000万円、はたまた500万円でもできると豪語する人もいます。
これはFIREに複数のタイプが存在し、それぞれに必要な資産や生活スタイルが異なるためです。よって計画的にFIREを進めるためには、自分が目指すタイプを把握しておく必要があります。
5つのFIRE
ざっくりとではありますが、代表的な5つのFIREについて紹介したいと思います。ちなみに仕事から完全にリタイヤするFIREをフルFIREといい、前半の2タイプがそれにあたります。後半3タイプは、それぞれ形は違えど労働を組み込んだFIREになります。
Fat FIRE(ファットFIRE)
名前からして強そう。
贅沢な暮らしを満喫できるほどの運用益を生み続けることができる、選ばれし者だけが名乗れるFIREの最終形態です。金が金を生むリアルおぼっちゃまくん状態。私には一番縁がないです。
Lean FIRE(リーンFIRE)
質素倹約を極め、運用益で生活するFIREです。極力買い物をしない、低額家賃の家に住む、過度な外食を控えるなど、生活における無駄を省くことで完全リタイヤを実現させています。ミニマリストな主義の方と相性がいいかもしれません。
Barista FIRE(バリスタFIRE)
パートやアルバイトで不足する資産を補いながら生活するFIREです。フルタイムではないので、ある程度労働時間の調整が可能です。また、組織に所属するため企業の福利厚生を受けられるというメリットがあります。
名前にバリスタとありますがスタバやドトールでしか働けないわけではありません(由来はあるようです)。
Side FIRE(サイドFIRE)
自営業やフリーランスにより資産を補うスタイルのFIRE。組織に属しないのでより自由なスケジュールで働くことができます。労働時間をより多く組み込めば、リーンFIREより生活水準をあげることも可能です(REの観点から考えると好ましくないかもしれませんが)。
Coast FIRE(コーストFIRE)
しばらく間違えてゴーストFIREと呼んでました。
資産形成を完了させた状態で定年まで勤める特殊なFIREです。正直私も「ちょっと何言ってるかわからない」状態なので、他サイト様より引用させていただきました。
新しいFIREの概念「コーストFIRE(Coast FIRE)」とは
近年では、FIREの新しい概念として「コーストFIRE」というタイプも登場しています。
コーストFIREとは、「リタイア後のための資産形成をこれ以上続けなくてよい状態」を達成することを指します。
例えば、40歳の時点で1,000万円の資産を持ち、それを年利4%で運用可能なインデックスファンドに投資している場合。
それ以上一切投資の積み立てをしなくても、60歳の定年時には2,200万円ほどの資産になります。
つまり、老後資金に2,000万円ほしい場合は、40歳時点で1,000万円程度を投資していれば、コーストFIREを達成できたことになります。
ゴクラクJOURNALより引用
春先に就活と卒論を終えた大学4年生みたいなものでしょうか。無敵感あります。
これから目指すべきFIRE像
2025年から投資を開始した40代はどのFIREを目指すべきか。まず私にとって3つのFIREは困難と考えています。理由としては以下の通りです。
- ファットFIRE:言うに及ばず
- リーンFIRE:仕事をリタイヤするほどの資産がない
- コーストFIRE:目標額を運用するための元金がない、時間もない
ということでバリスタFIREもしくはサイドFIREの2択を目指すのが現実的かと思われます。
私は多くの転職を繰り返し、現在は休職中の身です。とてもFIREどころではありません。しかし投資をはじめてから目標としてきたことが、私の投資継続のモチベーションにもなっています。もし私がFIREを実現できれば、大半の40代も可能性は充分にあると証明できます。
私も南の島の浜辺でPCを「カチャカチャッターン」できるように社会復帰を目指します。

ノマドうしになりたいなあ
余談ですが、FIREと聞いて最初に思い浮かぶのは今も昔もスティービー・ワンダーです。
I need the fire fire fire~♪
(私には必要なんだ、FIREが FIREが FIREが)
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